2009年2月21日土曜日

猿問題

NYPの風刺画について、数多くの記事が書かれています。
おもしろいのは、法案を作ったのは、オバマではなくペロシだ、という人もいる。
だとすれば、あれをオバマと比較したのだ、と解釈した側の方にむしろ非がある、とも言える。
もっとも、アメリカ社会では、あの景気刺激策の書いたのはオバマ氏である、と一般に解釈され、そのように解釈される絵を描くことは適切ではない、という人もいる。

で、ちょっと整理してみますと、、

で、下の写真やリンクにあるように、以前からも

(1)大統領・首相は猿だ

というメッセージはあり、かつ、それは許容範囲だった。

今回の場合は、

(2)オバマは猿だ

というメッセージを送っていることになる。
(1)が許容範囲なら(2)も許容範囲な筈なのですが、


今回の特異性は、


オバマは黒人だ。


そして歴史的事実として、

C黒人は猿だ、と言われてきた

これと相俟って、今回の画は、


(3)黒人は猿だ、というメッセージを(新たに)送っている。
そして、
(3)は人種全体を侮辱しており、許容範囲を超える、

というのが大筋でしょう。

逆にいうと、ある人種が猿だ、というようなメッセージを送っている、あるいは、そのように解釈される可能性が少なければ、これは許容範囲なのだろう、と思います。

で、例えば、Cのような文脈・歴史的背景を欠く場合は、そのように解釈されることは少ない。
また、Cのような文脈・歴史的背景をもった社会の成員がメッセージの宛先でなければ、問題は少ない、
ということになるのではないでしょうか?

 もっとも国際社会とういうことで、社会の出来事が相互に浸透していますので、なかなか一概にいえることではないとは思いますが・・・

参考記事
ブラックフェイスの一連の投稿。








bush monkey







どんだけ国民を無視するつもりなんだ?

ダメおやじの【グータラ発言