2009年2月12日木曜日

モンスター外国出身者

 モンスターペアレント モンスターペイシェントなる言葉がある。
自己中心的で理不尽な要求や行動をする、親や患者のことである。
 かといって、親が患者がすべてこういった人たちという含意はない。
最近はモンスター外国人なる言葉まであるようだ。
 曰く、
現役の通訳案内士の証言をもとに「わがまま放題、常識破りのモンスター急増」(番組ナレーション)ぶりを紹介したのだが……。

証言したのは飯塚眞美子・通訳案内士。それによると……

その1:最近は、外国人観光客の間で温泉が人気。ただ、迎える側の温泉地では英語や中国語などの表示がまだ不徹底。そのために水着やタオルを巻いて湯船に入る外国人やボディーソープを湯船に入れ、泡だらけにして入る外国人が。

その2:旅館和室に部屋をとったものの、座るのが苦手な外人。食事時になって和室にダイニングテーブルを持ってくるよう要求。

その3:有名な日本の祭りを取材にきた海外のテレビクルー。紅白の幕を見て興奮したまではいいのだが、たまたま黒白の幕を見て祭りと勘違い。「オー祭り!」と葬式場に闖(ちん)入したクルー。

その4:最近は築地魚市場を訪れる外人が多いのだが、セリの最中に強引に写真を撮ったり、魚を直接手で触ったりする外国人が多いという。

いずれも、わがまま放題、常識破りといってしまっては大げさ、たわいのないものばかりだ。

証言者も「外国旅行者は、ガイドを使わず、個人で自由に訪日され、生活習慣、文化、日本語をご存じないで歩いている。偶発的に問題が起こることが多い」と。

ではどうすればいいか?「ガイドがついていれば、問題は一切ありません」と、ぬかりなく宣伝を。

司会の加藤は「マナーが悪いというよりも文化の違いと思う」と、自ら大げさぶりを修正していた

で、これと類似の記事がスパという雑誌に掲載されたらしい。それをJapantodayが英語で報告している。
 で、それをまた、有道センセが外国人非難がまだ続いている、として、非難している。
Japan Today on Spa! magazine’s expose of “Monster Gaikokujin” (tourists and residents)
debito.org/?p=2301


 んんんんん?

 モンスター親や患者はいるが、しかし、だれもがだれもそうだといっているわけではない。
 外国人は批判されてはいけない神聖な存在者なんけ?

 で、コメント欄をみると、


The right way to approach this, especially since it got coverage in a forum you have connections with would be to write a Japanese editorial/rebuttal
と、いうものがある。

 日本語で反論しなければ無意味、というもの。

 まあ、日本語で反論しても上記のような理由で

 んんんんん?

 という反応があるだけだろうが、しかし、いい指摘だ。
 日本語でやっている暇がない、というが、それは、あまりにも日本語能力が低すぎるからだろう。日本に20年も住んでいて、英語でこれだけやる時間があれば自分のブログで日本語で書く時間くらいありそうなものだ。
 てか、このコメントをしたひと、まだ、わかっていない?

 本当に在日外人が直面する問題を解決したければ、当然そうすべきだが、しかし、あのブログは日本人からの多くのコメントをブロックして公開せず、日本人との対話など望んでいるとは到底思えない。
 自分をキング牧師と比較し、自分の著書をバイブルという人間である。外人仲間のなかで英雄視してもらいたい、だけだとなぜ、疑ってみないのがちと不思議である。

 

 ついでに最近のネタをみると、エコノミストの記事を引用して、国際離婚について論じている。この記事自体、特に不公平な記事とは思わない。(もっとも、

Such requests are met with incomprehension by Japanese courts, complains an American official dealing with the issue. “They ask, ‘Why would a father care that much?’”

アメリカの関係者はヘーグ条約締結の関連条項締結を頼んでも、「なんで父親が(子供のこと)そんなに気にしなくてはいけないのか?」といって訝しがる、というが、しかし、アメリカ側一方のみ意見、そして、ホンマにこんな回答を日本側がするのか、という疑問はおおいにある。)

 そして、従来の有道センセのお説を特に支持する記事でもない。日本だけでなく、国際的に多いに問題になっている、という記事だからだ。

 コメント欄もばからしい。
Kimpatsu Says:
February 11th, 2009 at 5:49 pm
Views on the desirability of children being brought up by “foreigners” vary hugely by country
In other words, the Japanese courts are racist and see NJ as automatically unfit. Call a spade a spade; these media outlets need to pull no punches when revealing Japan’s shocking judiciary to the outside world.

引用されている箇所は特に日本について言及しているわけではないのに、

日本の裁判は人種差別だああああ
とか、短絡的に結論づけている。
 まあ、馬鹿だからしょうがない、といえばしょうがない。



 スパにせよ、Jcastにせよ、こうしたモンスター在日外国出身者たちを今度取材してみてはどうだろうか?



 いうまでもないが、多くの在日外国出身者は普通で、日本を愛するよい人々である。