2009年2月19日木曜日

また、猿が問題を起こした?


New York Post in racism row over chimpanzee cartoon
 オバマ大統領を猿に擬した漫画がまた、問題になっている。
 そもそも、飼っていた猿が暴れて警官が射殺するというニュースがあったらしい。

200-POUND 'PET' SHOT DEAD AFTER MAULING WOMAN, CHARGING COPS AT CONN. HOMEChimp owner makes 911 call(BBC)
 で、これにかけて、漫画家が、警官が猿を殺して、「こりゃまた、景気対策の法案をつくってくれる人、他にみつけなくちゃ」という台詞をくっつけた。
 なにが問題にされているか、というと、

"troubling at best, given the historic racist attacks [on] African-Americans as being synonymous with monkeys".

アフリカ系アメリカ人が猿同然として人種差別的に虐げられていた歴史から鑑みると、どう考えても、この絵は問題である、という。

 ブッシュも猿に擬せられたことがあり(
ステレオタイプを演じる ブラックフェイス2参照)それが、問題にされなかったのだから、同じ大統領が猿と比較されても問題はなさそうだが、この手の歴史がある以上、問題があるだろう、という。

 これは一理ある。

 が、黒人の人たちが置かれている状況などが、いまいち実感しにくいので、他人事のようになってしまうが、外からみていると、アメリカ国内でももうそろそろいいじゃないかな、という気がしないでもない。
 因みに、かつてアイルランド人はwhite chimpanzeesと評されたことがあった。(アイルランド人と被差別(2) 参考)ケネディー家はアイルランド系である。Kennedy family ケネディー家の政治家を猿と比較したら同じような問題がおきるのだろうか?

 それと、given the historic racist attacks
というところが重要だ。
 同じ議論を日本に持ち込まれてもこまる、というのが私の意見である。

 関係ないが
オバマ大統領に関して

Q. Why won’t Obama laugh at himself?
A. Because it would be racist.

 
なんでオバマは自分を笑わないの?
 そしたら人種差別主義者!!!っていわれるだろ!

 これなんか、普通におもしろい、と思うんだけどな。