2009年1月13日火曜日

citizenship

Citizenship: A Very Short Introduction
 サラッと読む。国家や国というものが何か、考えさせられる本であるが、まだ、自分が内容をあまり咀嚼しきれていない、と思う。
とりあえず、次の箇所に惹かれた。

page 83
Despite traditional liberal views that culture and religion should be --and would become--purely personal issues , of no relevance for politics, they have remained stubbornly central to the efficient working of most political system. Some analysts contend that globalization
will overcome this difficulty be homogenizing culture to a degree・・・・In fact part of the attractiveness of a system of separate states lies precisely in allowing different cultures to thrive.

 グローバリゼーション、あるいは、世界市民といった観点からすると、個性ある国家の存在意義なんぞ薄れてしまうが、むしろ、個別の国家の存在意義の一つとして、その国家が他の国家と異なるある特定の文化を繁栄させている、というのもあるのではないか、という視点を提供している。
 公的言語や国家宗教の容認という点で、重要な観点かもしれない。


 市民権・国民は、統治者としての市民権(ギリシャ風)と、法の下の平等の市民権(ローマ帝国風)の2大類型がある、とし、歴史的には、国家形成の過程で一部により国土とその領土内の臣民が確保されるが、、経済発展、市場の発展により、身分制から契約の自由が確保され、法の下の平等へ、そしてさらなる経済発展により、あるいは、経済発展のため、強制的な教育や標準言語化、あるいは、徴兵などの都合により、「国民」が形成されていったという説を紹介する。市民権の3大要素として、所属性、権利、政治参加、をあげ、定義として、市民権とは、市民的平等の前提であり、市民が平等な立場で、社会的協働に関する条項を決定していく政治的社会からなる、とする。
 そのほか、おもしろそうな論点もあるが、いかんせんまだ、咀嚼していないから、こんなところで・・・


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