2009年3月17日火曜日

もう一人の陰謀論者

 どうも文章書く気になれなくて・・・でもまあ、しゃあない。

Japan Times ZEIT GIST Mar 24, 2009: “Punishing Foreigners, Exonerating Japanese”

Posted by debito on March 24th, 2009

debito.org/?p=2813



要するに、穏健に解釈すれば、日本の制度は警察も検察も裁判も外国人を不公平に扱っている、というもので、それ自体、不当なテーゼとは言えない。しかし、証拠としてだされた事例がこととごく主張を支持しない。
以前のケースについては、めんどくさいから、例えば、北海道情報大学シリアルキラー
外国人強姦魔は無罪、日本人被害者・正当防衛は、嘘、殺人など他にもあるが、ほとんどカバーしていると思うのでそれを参照にしてもらいたい。いや、歳のせいか、もうめんどうになっちゃってね。
 で、めずらしくセンセ学者の本を引用している。


Professor David T. Johnson writes in his book “The Japanese Way of Justice” that prosecutors consider “crimes committed by foreigners” as “one of the three main challenges facing the procuracy”. ・・・


CITES: Johnson pp 137, 157, 181


The way of Japanese justice 
 おれは読んだことがないが、本の一部が掲載されていて、157ページだけはネットでもみることができる。’(他の部分は省略箇所)
みてみる。

Page 157
Though more research is needed, it appeared that compared with American counterpart, Japanese prosecutor discriminate less, and less severely against racial minority ethnic minority.

Page 158
Neither RTI study find evidence that foreign suspect and offenders are treated worse than Japanese.

・・・・・恥ずかしいよね、またやっっちゃったのかね。
センセと全く違う結論。アメリカに比べてマイノリティへの差別は少ない、多いという嫌疑に証拠はない、と言っている。
どうしちゃったのかしらね。
まあ、かれのブログでは、日本を不当に非難する誤った引用は受付け、それを訂正するコメントはブロックされちゃうんから、これも同じ傾向なのかしらね?

市橋についても、なんかいっている。
市橋の事件については、たしかに日本の警察が大きなヘマがあったのは事実である。しかし、未解決な殺人事件としては、警察にせよ、マスコミにせよ、むしろ異例なほどの熱の入れ方である。むしろ、被害者が外国人だと、なんでこんなに熱をいれるのか、と他の事件の日本人が被害者家族から文句がでてもいいくらいだ。

 重要指名手配でなんで市橋だけ、死体遺棄になっているのか、というところにケチをつけているようだが、死体遺棄だろうが、殺人容疑だろうが、事件の解決にどれだけ、動員しているか、が問題であろう。その点、本件は他の事件とくらべて異様な熱のいれかたである。


 また、他の重要指名手配との事案をちょっと調べてみて欲しい。
 調査能力と
いうものが著しく欠ける。
例えば、わざわざ写真とってきているようだが、こんなものもネットで手に入る。
debito.org/?p=2748

重要指名手配

例えば、殺人容疑ということにするなら、
1)その人がやり、その人以外の人がやっていないということが言える証拠がどれだけあるか、というのが問題になってこよう。
2)また、コメント欄で指摘されるように警察の戦術もあろう。
3)さらに、報奨金までたてて指名手配しているのに、被害者の国籍によって容疑者をひいきしている、といえるかどうか?
4)市橋と同様な証拠状況で日本人が被害者の場合はどうか?
などなど、多くの関門がある。


 参考のためにネットでぐぐっておこう。(てか、それもでいないの?)


衝撃事件『未解決』の核心】逃走21カ月…市橋容疑者“死亡説”も 警察は「必ず生け捕りに」 英国人講師事件



千葉県市川市のマンションで昨年3月、ベランダに置かれた浴槽の中から砂に埋もれた英国人英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった。直前に事情を聴きに部屋を訪れた警察官を振り切って逃げた市橋達也容疑者(29)=死体遺棄容疑で指名手配=は今もなお行方が分からないままだ


他の事件の場合

事件概要

平成10年1月14日
群馬県群馬町三ツ寺で起きた「石井宅、一家三人殺し」に関して
容疑者「木暮洋史」は現在でも逮捕されず逃亡中である
犯行当時、木暮は群馬県前橋市内の運送会社「三山運輸」で働く運転手であった
木暮は配送先のドラッグストアに勤務していた石井詩織さん(20才、仮名)
に対し一方的な好意を抱いていた
詩織さんは広末涼子似の評判の美人、可愛いお嬢さんで、木暮のことなど、
その存在すらも知らなかったという
美人でチャーミングな詩織さんに、木暮は横恋慕し、ストーカー行為を続けていた
事件以前より石井宅から詩織さんの下着が盗まれるなどの窃盗被害があったらしい
この時、近所の家では全く下着ドロの被害がない
詩織さんの下着類だけが盗まれている
詩織さんは美人なので、彼女の下着だけが狙われたのかもしれないが、
これも木暮の犯行なのかもしれない
平成10年1月14日、木暮は群馬町三ツ寺の閑静な住宅街の中にある石井家を
訪れる 訪れた理由は不明 時刻は午後7時頃と思われる
その時点で石井家に居たのは詩織さんの祖母のトメさん(84歳)だけであった
石井は、まず持参した刃物でトメさんを殺害、遺体を押し入れに隠した
続いて帰宅した母親千津子さん(48才)を殺害 さらに、その後帰宅した父親の
石井武夫さん(40歳)を殺害 千津子さんと武夫さんの遺体は浴槽に押し込んだ
そして、詩織さんの帰宅を待ったのである
詩織さんが帰宅したのは、午後10時を過ぎていた
「ただいま」そういって、何も知らぬ詩織さんは玄関でヒールを脱いだ・・
目の前に立つ木暮の姿に、詩織さんは意識を失いそうになる
詩織さんは木暮に脅され、寝室に連れて行かれた
その後、二時間が過ぎて、木暮は石井家を出、日産シルビアに乗り去って行った
なお、詩織さんは幸いにも健在である
容疑者 木暮洋史 昭和44年7月31日生 身長170センチ ヤセ型面長
逃亡時乗っていた車 日産シルビア 群馬33も8670


上地恵
東京都三鷹市上連雀の居酒屋副店長、永野和男さん(53)が殺害された事件で、警視庁三鷹署捜査本部は14日、住所・職業不詳、上地恵栄(うえちけいえい)容疑者(49)について殺人容疑で逮捕状を取り、指名手配した。


 上地容疑者は元暴力団構成員。調べでは、11月24日ごろ、アパート2階の永野さん方で、永野さんの胸を包丁で刺すなどして殺害した疑い。現場から、上地容疑者のものとみられる衣類が見つかり、血痕が付いていた


小原勝幸容疑者
自殺の名所、田野畑村の鵜の巣断がいからは、小原容疑者が所持していた財布や靴が発見されている。
警察は、事件直後に自損事故を起こし、放置された小原容疑者の車の中から見つかった血痕や遺留品の鑑定などから、小原容疑者による殺人容疑が固まったとして、逮捕状を請求した。
佐藤さんの遺体が発見される2日前に、小原容疑者は、田野畑村の隣にある岩泉町の病院を訪れていた。
小原容疑者は、小指と薬指にけがをしていて、右手全体が動かない状態だったという。
関係者の話によると、小原容疑者は、家族の付き添いで病院を訪れ、「ここで何とか治療してほしい」と頼み込んだという。
小原容疑者は、佐藤さんの友人の交際相手で、6月28日に佐藤さんを呼び出し、それ以降、行方がわからなくなっている。

佐藤さんの遺体が発見される2日前に、小原容疑者は、田野畑村の隣にある岩泉町の病院を訪れていた。
小原容疑者は、小指と薬指にけがをしていて、右手全体が動かない状態だったという。
関係者の話によると、小原容疑者は、家族の付き添いで病院を訪れ、「ここで何とか治療してほしい」と頼み込んだという。
小原容疑者は、佐藤さんの友人の交際相手で、6月28日に佐藤さんを呼び出し、それ以降、行方がわからなくなっている。



市橋の場合、証拠的にも戦術的にも殺人容疑にしなかったからといって可笑しくない事案である。


日本国籍をとった陰謀論者と言えば、古歩道氏が有名である。
しかし、かれの場合は、日本語で書いているから、日本人もその当否を吟味し、また、信者も少ない。日本思いな点は評価されている。
有道氏の場合、日本語で書けといわれても拒否している。そして、証拠の不十分のみならず、証拠を歪曲し、また、誤った引用し、また、引用を省略したり、事実を隠蔽して、日本を罵倒し、外国人に日本に関する恐怖心を煽っているのだが、どうも、日本の事情を知らない在日外国人高校生や、在日外国人高校生なみの海外特派員にはうけがいい。同じような日本に対する悪意と偏見を共有しているのだろう。


 困ったものである。JapanTimes も幼稚新聞だから、まあ、これに何か言ってもしょうがないだろう。
 このスポンサーになっている日本企業に文句を言うべきかも知れない。
 それにしても、日本人ももちっとナショナリステックになってこうしたことに興味をもってくれてもいいのになあああ、とちょっぴりおもったりして。