2009年2月2日月曜日

大麻事件

【ニューヨーク=岡田卓史】昨夏の北京五輪で個人史上最多の1大会8個の金メダルを獲得した競泳界のスター、マイケル・フェルプス(23)(米)が、昨年11月に大麻を吸引しているとみられる写真が、1日付の米紙ニューヨーク・ポストなどに掲載された。


 吸引していたのが大麻なのかは明らかになっていないが、フェルプスは1日、AP通信を通じて「不適切な行動だった。申し訳ない。ファンや社会の皆さんに、二度と起こさないと約束する」と謝罪する声明を出した。

 英日曜紙ニュース・オブ・ザ・ワールド(電子版)が写真と記事を掲載したのが発端。同紙はフェルプスが大麻を吸っていたと断定はしていないが、写真でフェルプスが口をつけているパイプは、通常は大麻を吸引する時に使われるものであることや、フェルプスが吸引していたことを示唆するパーティー出席者の証言も掲載した。写真は、昨年11月上旬、フェルプスが米サウスカロライナ大のパーティーに出席した際に撮影されたものだという。米の複数のメディアも同紙の報道を引用する形で報じた。

(2009年2月2日09時01分 読売新聞
After pot photo bongs image, Michael Phelps tells fans he's sorry
The US Olympics Committee, who have pledged to clamp down on drug use, refused to comment, as did USA Swimming and Phelps’ coach Bob Bowman.

More surprising still was the World Anti-Doping Agency’s refusal to comment, given that they introduced the four-year ban on sport’s drug users
魚拓




 偶然の一致でしょうかね。日本ではお相撲さんの大麻事件で揺れているときですからね。

この件に関しては、また、外人さんによる、陰謀論や被害妄想のコメントなどがでているようですが・・・

 相撲協会の隠蔽工作があったのではという意見もあるが、現状の報道では、

◆30日に行われた相撲協会の記者会見◆

 ――またも大麻問題が起きた

 武蔵川理事長「二度とこういうことを起こしてはいけないと頑張っている中、本当に情けない。昨年暮れには協会を挙げて研修会を開き、その後にこういう事件が起き、言葉がない」

 ――尾車親方との連絡は

 理事長「電話が来て『大変申し訳ないことをしました』と言っていた。親方も全く状況を把握していなかった」

 ――協会の対応が甘かったのでは

 理事長「厳しくやってきたつもり。それは分かってもらいたい」

 ――若麒麟は昨年の簡易検査でやり直しとなった

 伊勢ノ海理事「専門の先生方が判断した結果。素人が言うことではなく、専門家の判断に従っているから問題はない」


 ――広報部長として若麒麟の逮捕をどう思う

 九重親方「きつねにつままれた感じ。まさかと思った。残念でならない」

 ――大麻検査を改めて行う考えは

 伊勢ノ海理事「今は特別に考えていないが、抜き打ちでないと効果がないので今後、検討する」

 ――2日の理事会で処分を下す方針か

 理事長「それまでに事実関係が出れば、話が出ると思う」

 ――全力士に対して

 理事長「ちゃんとした常識ある生活、行動をしなければいけない。それだけ」

 ――協会の責任問題は

 理事長「これからです。どういう責任を取ったらいいのか考えていく」

(2009年1月30日20時47分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20090130-OYT1T00873.htm?from=nwla

ということで、この会見で嘘をいっていなければ、専門家の意見であって、協会は関与していない。


大相撲尾車部屋の十両力士、若麒麟(わかきりん)真一(本名・鈴川真一)容疑者(25)が大麻取締法違反(所持)で現行犯逮捕された事件で、若麒麟容疑者が神奈川県警の調べに、「逮捕される直前にも(逮捕現場となった東京・六本木の)CD店事務所で大麻を吸っていた。3年前から事務所に出入りし、大麻は事務所で29、30日の2回しか吸っていない」と供述していることが31日、分かった。
 しかし県警は、若麒麟容疑者が当初は「以前から吸っていた」と供述していたことや、昨年9月に日本相撲協会が実施した尿検査で3度目にしてやっと陰性が確認されたこともあり、常習的に吸引していた疑いもあるとみている。
 県警の捜査員が事務所に踏み込んだ際、若麒麟容疑者は黒いTシャツに黒いスエットパンツ、黒いニットキャップ姿。大麻の所持を初めは否認したが、その後「自分のもの」と認め、「尾車親方には申し訳ないことをした」と反省の言葉も述べているという。
 さらに「3年前に六本木の路上でCDを販売していた少年らを通じて平野容疑者と知り合い、事務所に出入りするようになった」とも供述。
 同容疑で逮捕された友人の自称ミュージシャン、平野力容疑者(30)の「大麻は自分のもの。若麒麟容疑者とは1年ほど前に飲み屋で知り合った。これまでに何度か事務所で会った」とする供述と食い違っており、県警が詳しく調べている。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090201/crm0902010026000-n1.htm


大麻の入手先について、若麒麟容疑者は「六本木の路上で外国人から買った」と供述していることも判明。県警で捜査している。

          ◇

 県警は1日午前、若麒麟容疑者と、一緒に逮捕されたミュージシャン平野力容疑者(30)を同容疑で横浜地検川崎支部に送検した。

(2009年2月2日03時08分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090202-OYT1T00002.htm


外国人から買った、というのが気にいらないらしいが、しかし、本当ならしょうがいない。
入手経路の特定が必要だからである。


若麒麟処分、相撲協会2日理事会

2009年2月1日23時32分印刷ソーシャルブックマーク
 日本相撲協会は2日、理事会を開き、若麒麟容疑者の処分を話し合う。本人の出した引退届は受理を見合わせており、解雇以上の厳しい処分を科すことになりそうだ。

 協会は、3力士が解雇された昨年の大麻問題を機に「違法薬物を使用した力士は即解雇」との方針を決めている。「今回はより悪質」とする理事もおり、評議員会を別途開いて処分の中で最も重い「除名」にする可能性もある。解雇は退職金の支給に特段の定めがないが、除名だと退職金は支払われない。

http://www.asahi.com/sports/update/0201/TKY200902010144.html


外国人力士より厳しい処分をだす可能性について、やはり、

差別だあああ!!!、とか、

日本人は犬猫のようにあつかわれているうううう!!とか、日本政府は日本人をないがしろにしているうううう!!!などと陰謀論をぶちまけたほうが、先進的な人権重視の国民にみられるだろうか?・・・・それとも単なるおヒスの阿呆にみられるだろうか?

スエーデンのイスラム教徒

A new study from Center for Asymmetric Threat Studies (CATS) states that radical Islam is a reality and a threat to some people in the area Rosengård in Malmö. 魚拓

スエーデンからの英語記事ですけど、スエーデンでイスラム教徒の「過激派」は実際にいる、と
Some individuals harass woman who do not want to wear veil and sometimes prevent boys and girls in the neighborhood to play with each other. They also stop girls from participating on stage at local cultural days. Social workers who have tried to distribute information about women’s rights have also been threatened and harassed.

どんくらい、過激か、というと、ベールをつけないイスラム女性に嫌がらせしたり、男女の子供が遊ぶのを禁じたり、女性の権利についてのパンフを配ろうとすると嫌がらせしたり・・・・
・・・・ただ、これももって「過激」といえるかどうか?

 いずれにせよ、国家のなかで、孤立した部分社会ができつつあることは確かなようですね。


Facts: 22 262 people are officially listed as residents in Rosengård in Malmö. Rosengård is a very multicultural area with people from one hundred eleven countries and fifty languages. The unemployment are much higher and the average wage much lower than in Malmö and Sweden as a whole. Since 2002, about half the population has moved away from the area and about the same number of people has moved in, many of them new immigrants.

 安賃金でかつ失業率もたかく、外国語をしゃべる移民の村が形成されつつある。




 まあ、そういった人たちとどうやって意思疎通するのか、これは急務のようですね。

 日本でも、日本人と日本語で会話・議論できない外国人が存在し、架空の日本を自分たちの頭のなかつくりあげて憤ったりして日本に対する憎しみをあらわにしている団体も存在する。
 他人事ではないです。

山口まり やっぱ、ポチ?

 欧米人のもっている偏見を確認・助長させて、偏見的欧米人に喜んでもらえるような記事や論文を書く現地人というのはどこにもいるものだ。

 どうも山口まり、なる記者もそれらしい。
 
 英語圏では、日本人の血液型性格判断について、こんなことやっているのは阿呆じゃないか、日本人は科学的知識がないんじゃないか、などという投稿などがあったのだが、この山口さんちのまりちゃんがそういったバカな偏見をもう一つ助長強化するがごとき記事を書いている。

In Japan, you are what your blood type is
 まあ、血液型占いや性格判断なるお遊びが日本で定着している、というのはよい。
 しかし、
Matchmaking agencies provide blood-type compatibility tests, and some companies make decisions about assignments based on employees' blood types.

Children at some kindergartens are divided up by blood type, and the women's softball team that won gold at the Beijing Olympics used the theory to customize each player's training.

Not all see the craze as harmless fun, and the Japanese now have a term, "bura-hara," meaning blood-type harassment.


 恋人探しで、血液型が使われるというのは、まあ、お遊びだから、あるかもしれない。


 しかし、血液型で従業員の仕事の種類を決めたりする会社だとか、血液型によって幼稚園のクラスを区分けするなどなど、仮にあったとしても例外中の例外だろう。

 「ブラハラ」なる言葉まである、という。おれは知らんかったが、ググると、あるらしい。
知恵袋
 しかし、知らん人も多い。


 とにかく、英語圏の記事にはこういうように、日本人でも知らんかったり、あるいは、日本でも例外だったり、マイナーだったり、お遊びのようなものを日本での主流・原則・真面目なものであるがごとく報道する場合が多い。

 この手の報道がオリエンタル・東洋人が幼稚で不条理な人間であるという欧米の偏見を助長し、またそうした偏見を満足させて喜ばせているだという自覚が全くない。

 英語圏のジャーナリズムにwackyな日本を紹介しなくては、記事として受け付けてもらえなかったり、出世できなかったりする風潮があるのだろう。

 日本のジャーナリストはかえって山口まりなる記者を取材してみたらどうだろうか?

 関連記事

学級新聞なみ  
 破壊セラピー
イエローキャブなど

2009年2月1日日曜日

日本の外国人 3例ばかし・・・

An Intercultural Relationship(blackTokyo)
日本人女性と付き合っている黒人男性。相手の女性のお母さんとも仲良くやっているが、相手の女性の地域では、実家に男性を連れて行くと、結婚するとみなされるので、男性は実家に呼んでもらえない。男性の家族が来たときも連れて行ってもらえなかった。これは屈辱である、と。

 くだらん文化論にする前に、こういうことは日本人に聞けよ。

 日本人でも、いろんな意見があるだろうが、こうしたことは地域によるし、個人による。
 で、この点二人の関係で、どっちの、文化慣習に従うべきかは、お二人の問題で、お二人でよーーーく話合えばいい問題である。アメリカではそういう風に、恋人同士が話しあって決める文化ないのか?

 また、もしかしたら、相手の女性は、結婚しようよ、って間接的なメッセージを送っているのかもしれんよ。


これは以前にも紹介したことがあるVログ
Dear Life: What a japanese guy thinks of black girls?(youtube)

 日本人の男性は黒人女性についてどう思っているか、というインタビューを日本人にしている。
こっちは、日本人にちゃんと聞いている。ただ、サンプルがすくない。一人だもんね。
この日本人男性によると、日本人男性は黒人の肌の色を美しいと思っているし、心配することはない、という。

 「問題は肌の色ではない、おっぱいの大きさである!!!!」---という日本人もいるかもしれんし、
 「おれは恥ずかしがり屋だから、そんな大げさ愛情表現されても照れるやんか!!!」という人もいるかもしれん。
 いずれによせ、恋に肌の色は関係ないとは、思う。
 それが社会でどう受け止めらるかは、日本ではいまだ未知数である。
 もっとも、恋というものは禁じられるほど高まるものではあるーーー愛の虚偽参照ーーなんてことはどうでもいいが・・・

 で、こっちは日本語めちゃうまくて、日本人の友人たちと溶け込んでいる勝本氏
勝元’s日本語初ビデオだよコノヤロー/Khatzumoto Japanese Video Debut

 この方はすごい。で、こういう方が肌の色でとやかくいわれたり、差別されたら、おれは断然この方の味方をする。
 ほんまに流暢に日本語しゃべれるのか?疑惑があったようだが、これみるとほんまに流暢に英語しゃべれるのか?疑惑を持ちたくなる。もっとも、このビデオ、日本語学習者に役立つかどうか?これ、普通の日本人の若者の会話で、特段、「売り」にならないのではないか?英語のサブでもつければ別だが・・・そうすると彼の主張するメソッドとは離れてしまうかもしれない。


 在日外国人のみなさん勝本さんのように、

 日本人・日本語を恐れずに、日本人と仲良く会話・議論しましょう!!!

”a nigger: unworthy to govern over any white man”

魚拓
Racism wins in NJ town(CNNビデオ)
N.J. Mayor Steps Down Claiming Racism


 オバマさんが大統領になってちらほら、アメリカもPost-raicialーーー脱ー人種主義的とでも訳せるのでしょうか?ーーーという言葉がでてきているのですが、ニュージャージーでは白人至上主義者などの脅迫のため、市長が辞任、ということです。
 で、どんな脅迫かというと、
Not long after being elected two years ago, Tyson said he received emails and phone calls warning him that he was being watched and calling him a “dead man.” No arrests were ever made in relation to those threats. Investigators said whoever made the calls used disposable phones.

Tyson also had his tires slashed and a sign on his lawn bedecked with “KKK.”


殺人をほのめかされたり、あるいは、自動車がおいてあるところにKKKと書かれた上、タイアをパンクされる。あるいは、

a) You are a nigger unworthy to govern over any white man


お前は、白人を支配するに値しないニガーだ、とか。


ニュージャージーといえば、新宿に引っ越した、有道ブログの要人、mark in Yayoi さんの故郷じゃないっすかね?


・・・・なんちゅうか・・・、アペルトヘイトを投稿したときの写真のように、一部の白人の人は有色人が白人と平等である、ということ、あるいは、白人とため口きいている、ということ自体がむかつくらしい。英語圏のコメント欄を見ていると、いまでも、そういう場面に出くわすこともある。飼っていた犬に突然「おい、お茶」とか言われているような気がするのか?

 あと、こんなことが日本で起きたら、NYTやら、JTやら、あるいは、Japanologistたちが、こぞって日本論として論じるであろうに、このニュース当地では案外小ネタである。


・・・いつもいうように、公平で、それこそ、人種や肌の色の枠組みを脱したpostracial な外国人も日本人も多いし、これををもってアメリカとか、アメリカ人を論じるのはやはり愚かしい。愚かしいが、

しかし、

 こうした偏向した力が作用する世界でわれわれは生きているのだ、ということも自覚しておいたほうがいい。

 

 

EURO 2012 見物はフーリガンの人種差別?

Euro2012欧州選手権2012は、ウクライナとポーランドの共催で2012年に行われるそうであるが、そのポーランドの人種差別と人種差別的なサーカー応援団のフーリガンが凄まじすぎ、というのがBB
Cで放映されたらしい。
inside-sport-poland-football NeoNazi,white power などの白人至上主義的な雄叫びと、有色人排他的な態度で、仮に、有色人がスタジアムにいれば、身の危険さえある、という。
 BBCのおねえちゃんは、イギリスでは考えられないと、いうが、しかし、UKでも中村は犬を食ったやら、日本人はドッグフードを食っている、やらめちゃくちゃなわけだが・・・
 で、BBCは、例の如く、自分に甘く、他人には厳しいから、人種差別がポーランドにあることはあるが、BBCが言うほどではないんじゃないの、という論者もあるらしい。

Is Poland’s racism even worse than its roads?


実際はどうなるのだろうか?

A WHITER WORLD

以前、保守の西尾幹二氏が人口問題の解決伝統的な家族を回帰を主張していたが、欧米でも似たようなのはあるんだね。
CHRISTIAN NEOCONS WANT A WHITER WORLD 魚拓
The hot topic in conservative circles these days is "demographic winter," because birth rates are falling in the white Christian West, while they are rising in non-white, non-Christian nations.

According to conservatives, because women in the so-called civilized world are not producing enough white Christian babies, the West will be swamped by "godless Muslims bent on world domination."

Yes, this sounds racist and downright laughable, but this argument is slowly spreading into mainstream thought.

The solution, say the demographic winter proponents, is to eliminate extramarital sex, ban contraception and bring back the old-fashioned "natural family." Under the guise of being "pro-family," they envision a world where fathers lead and mothers honor their biological destiny by producing lots of children. In this world, families are the only fundamental unit that society and government should promote, and all policies should be geared toward this.


 文明国の女性は子供を産まなくなったから、イスラム教が優勢な世界になっちまう、だから、婚外性交渉や避妊を禁止して、男性が家族を率いて女性が子供を多産するような伝統的な家族に戻れ!といっているそうな。


Unfortunately, this view of the future fails to take into account a simple fact. As women worldwide become educated and take control of their reproductive destiny, birth rates fall. Most family planning advocates will tell you that the simple act of going to school is the best contraceptive of all.


 女性が教育を受け、産む産まないについて権利をもつようなると、世界のどこでも出産率は低くなるのだ、ということを忘れている、という。
ーーーーこれはどうだろうね。例えば、最近のニュースでは、
出生率、上位は九州・沖縄の島というのがあったが、そこでは、
「島には地域で子育てを支える環境があるからではないか」(統計情報部)とみている。

「保育園の待機児童がゼロで、小学6年までの医療費ゼロが子育てしやすい環境につながっているのではないか」

というような分析をしている。

 まあ、それは、とにかく、著者は、保守のこうした動きを、父権主義的で、人種差別的であると非難しているわけである。