2012年3月16日金曜日

マグニチュード・ゼロ




土木工事で核爆弾使用、今も深刻なセシウム汚染


 【モスクワ=緒方賢一】ロシアの有力紙イズベスチヤは14日、1971年に地下核爆破が実施された同国中部イワノボ州で、今日もなお放射性物質セシウム137の汚染が深刻であることが判明したと報じた。


 汚染の実態は国営原子力企業ロスアトムが2011年、同州で大規模調査を行った結果、分かった。場所によっては土壌1キロ・グラム当たり、最悪で10万ベクレルのセシウム137が検出されたという。この値は日本でコメの作付け制限が発動される基準値(昨年時点)の20倍という高いものだ。同社は除染に乗り出すことを決めた。

 汚染地域はモスクワの北東約340キロ・メートル。当時、ソ連では資源探査や大規模な土木工事で、破壊力が大きい核爆弾を使用した。軍事的な核実験とは区別し、「平和的核爆発」と呼ばれた。

 イワノボ州の核爆破は「地質調査のため」で、地下約620メートルで実施された。だが、爆破の後、放射性物質を含む地下水が間欠泉のように噴き出し、地表を汚染した。その面積は「1ヘクタール未満」とされ、表土は除去されていた。

 その40年後の調査で汚染が確認された地域は住民の生活圏にも近く、最も近い村までは4キロ・メートルしか離れていない。

(2012年3月15日16時18分 読売新聞)





セシウム濃度、江戸川下流ほど高く 近大、川底の泥調査

江戸川の川底の放射性セシウム濃度
 東京湾に注ぐ江戸川の底では、泥中の放射性セシウムの濃度が下流ほど高くなっていることが近畿大の調査でわかった。セシウムがよくつく粘土は流されやすいことや、下流ほど土壌の汚染濃度が高い地域からの支流が合流するため。今後1年ほどで東京湾への流入量がピークになるとみられ、監視が必要という。

 近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)らは昨年8~12月、江戸川の8地点と東京湾の36地点で底の深さ0~5センチの泥を採って乾燥させ、放射性セシウムの濃度を測った。

 利根川からの分岐点では乾燥重量1キロあたり137ベクレルだったが、千葉県柏市の方からの坂川が合流する直前では431ベクレル、合流直後に740ベクレルに上がった。さらに下流の市川橋付近で834ベクレル、荒川に注ぐ旧江戸川の今井橋付近では940ベクレルだった。




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リンゼイさん殺害事件、市橋被告の控訴審が結審


 
千葉県市川市で2007年、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われ、1審の裁判員裁判で無期懲役となった無職市橋達也被告(33)の控訴審第1回公判が15日、東京高裁であり、弁護側は刑の軽減を、検察側は控訴棄却をそれぞれ求めて結審した。


 判決は4月11日。

 弁護側は「殺意はなかった」などとして傷害致死罪の適用を主張。1審判決後、市橋被告が手記の印税など計約940万円を犯罪被害者支援を行う日本財団に寄付したことも明かした。

(2012年3月15日23時23分 読売新聞)


記事2012年3月16日11時41分


太地に「くじら牧場」構想 湾仕切って放し飼い 和歌山


 捕鯨の町として知られる太地町が、町内の森浦湾の一部を網で仕切ってクジラやイルカを放し飼いにする「くじら牧場」を構想している。観光客の誘致と生態研究が主な目的。予定地の海で真珠養殖などをしている業者との権利関係の交渉や、運営にかかる財源確保などの問題はあるが、町は3~5年後をめどに課題を解決したいとしている。

 構想では、森浦湾南部の入り江の入り口を長さ約430メートルにわたる網で仕切って巨大ないけすを造る。面積は約28ヘクタール、阪神甲子園球場のおよそ7倍の規模になる。町によると、世界的にも例のない試みだという。

 ここにハナゴンドウ、コビレゴンドウ、オキゴンドウ、バンドウイルカなどの小型鯨類を放し飼いにする。観光客らがカヤックでクジラと遊んだり、海水浴場で一緒に泳いだりできるようにする。


吉本隆明さん死去:哲学者・梅原猛さん、内田樹・神戸女学院大名誉教授らの話